Vivaldiはカンタンじゃない。
『新しいバイオリン教本 3巻』の後半に、『調和の霊感』Op.3からの抜粋、No.6のヴァイオリン協奏曲、それも1楽章だけ載っている。
(鈴木メソードの教本にも載っていますね。)
そもそも、このあたりに載っているから、初心者まではいかないけれど、『ヴィヴァルディって初級から中級者向けの曲』という風に根付いているのかもしれない。。。
でも、ヴィヴァルディは、皆が思うほど、容易くなく、カンタンではない。
かといって、バッハのようにまじめで気むずかしくなく、モーツァルトのようにいい加減?(^_^;)、かつ、天上界へ向かうような音楽というわけでもない。。。かな(笑)
現実と夢の間を、うまく行ったり来たりしている気がする(笑)
ヴィヴァルディの「調和の霊感」《和声と創意への試み》(前半4曲に『四季』を含む。)、それに、弦楽の為のシンフォニア等、スコアを見たり、音を聴いていると、ヴァイオリニストだからこういう工夫ができるのか、と思えるリズムやモティーフの構築術?があったり。。。
今で言うと、まさに『オブジェクト指向』な作曲法なのかと思わせる(笑)
ありきたりっぽいけれど巧みなゼクエンツも人の気をそそり、無謀とも思える転調も、一つの作品の中に冒険心たっぷりで、やはり、聴衆の気持をそそるのではないかと思うし、更に『調和の霊感』等をはじめとする、リトルネロ形式で書かれた作品は、更に華やかさも伴う。
おそらく、ヴィヴァルディの演奏も、パフォーマンスに長けていたということではないかと推測できる。
さて、、、
ひょっとすると、今更ながら、ヴィヴァルディ作品の迷宮へ足を一歩踏み入れたのかもしれない(笑)