モダン・ヴァイオリン、モダン・ピッチで裸ガット弦のクリスタルな響き
私が、TOROガット弦に出会い、使い出したのが、2008年7月でした。
《参照》 とろふぁん♪(シープガットレポ)
→ http://vn-bbs.net/index.php?e=92
それまでは、ピラストロ社のオリーブ弦(それぞれ細めのゲージ、D線はシルバー巻き、E線はゴールドスチールのDuenn(柔らかい)を使っていました。
他の、いわゆるナイロン弦も使ったことはありますが、結局、すぐにオリーブ弦に戻していました。
何時の頃からか、E線(スチール)と他の弦(特に隣のA線。)との質の違いが気になりだし、バロック・ヴァイオリンを何度かさわらせてもらった時に、A線とE線の質感が同じなのが気に入り、これをモダン・ヴァイオリン(つまり、自分の楽器で。。。)で実現できないのかなぁ。。。と考えていました。
しかし、まわりで聞く噂では、私と同じように考えて、E線に裸ガット弦を試したことがある方もおられるようでしたが、大抵は、割とスグに弦が切れた。。。という話。
やっぱり、モダンではNGかぁ。。。
と思っていたところ、とあるアマチュアの方からの情報で、
『こんな弦、売ってますよ〜!』と、TOROのシープガット弦を(日本で)販売されている、コースタルトレーディングさんのホームページと、その掲示板を教えてもらいました。
(残念ながら、ガット弦情報の宝庫だった以前の掲示板は、今は無くなってしまいましたが。。)
早速、
自分が試してみたかった、E線とA線を注文して、この2本から試しました。
最初は、取り付け方も、webでの情報を元に、とりあえずやってみるしかない(^_^;)、ということで、やってみました。
後から思うと、まだまだ(ガット弦用の)楽器の調性などは、できていなかったのですが、それでも、これまでとは違う、すこぶるクリスタルな響きで、何しろ、長年、ヴァイオリンを弾いていて、楽器が振動する感覚がしっかりあったのは、初めてだったと思います。
その後、色々と試してきましたが、
今は、E線、A線、D線は裸ガット弦で、更にナチュラル弦(ヴァーニッシュというニスコーティングされていない弦)を使っています。
G線は、裸ガットだと、さすがに太くなるのでシルバー巻線です。
(私の、大阪の自宅の生徒さんで、勿論、男性ですが、全弦、裸ガット弦を張って弾いてらっしゃる方もいます。)
このTOROのガット弦の素晴らしい響きを経験すると、これまでのモダン弦には戻れません(笑)
ガット弦に対する偏見、誤解が結構あると思います。
多分、プロの演奏者でも、ガット弦のことを理解している方が少ないのではないかと思います。
ガット弦の特性さえ理解すれば、場合によっては、モダン弦より長持ちすることもありますし、何しろ、驚くほど楽器が響きます。
それ以外にもたくさん、良いことがありますが(笑)、
是非、実際に、ガット弦を張った楽器の音を聴いてみて下さい。
また、どう扱えば良いのかも、勿論、お伝えすることができます。
私のまわり(といっても、ほとんどは、大阪と、関東エリア)のアマチュア奏者で、
現在、TOROガット弦を使って演奏しているメンバーがいます。
近々で、体感していただけそうな場は。。。
『第30回なにわオフ会』(9/28)-Vivaldish Day♪(2)- ★参加表明ボードはこちらです。 http://vn-bbs.net/wsbd/workshop.cgi?action=view&no=63
★『なにわオフ会』は、弦楽アンサンブルのワークショップですが、少人数で行うため、直接、ガット弦に関すことや、テクニック的にも、個人的なアドヴァイスは可能です。 |
★現在、Facebook内には、『TOROふぁん』という、TOROガット弦愛好者の為のユーザーグループもあります。