（ヴァイオリンの）調弦が上手くできないとか音が良くわからないのにも理由があります
私自身は、
今、自分の楽器には、TOROガット弦を全弦張っているので、
E線もスティールではなくなり、音がなじんでとても響きやすいのです。
一般的には､
G、D、A線はいわゆるナイロン弦で、E線はスティール弦という方が多いと思います。
社会人になってからヴァイオリンを始めた方でも、それなりに演奏テクニックが身に付きだしたら､調弦もなんとなくできるようにはなっていくのですが、五度調弦するときに一番わかりにくいのが、A線とE線の調弦です。
何故､A線とE線の五度調弦がやりにくいのか？
弦の質感が違うからです。
でも、そう言ってしまうと、
G線、D線、A線はナイロン弦でE線はスティール弦を使っているという、最も多いであろう組み合わせなのですが、ほとんどの人が調弦が上手くできないのか？というと、そんなことはないですよね(笑)
五度調弦をやりだした頃は、多分､弓で重音を弾きながら、耳で音（響き）を聴き､左手でペグを回さないといけないので、慣れるまでは、少々､忙しく、難しいものです。
ついつい左手のペグが上手くまわらなかったり、時には､E線などは左手をぐるっと回してテールピースに付いているアジャスターの小さなねじ部分を回さないといけませんから、なかなか大変です。
左手のペグを回したり､アジャスターのねじを回したり､、、ということに気がいってしまうので、左手が難しい～！と思いがちですし、右手（ボウイング）がなんとなくおろそかになります。
ある程度、慣れてできるようになってきていて、さんざん時間をかけて『調弦できた！』と思って､
いざ弾き始めようと思ったら､『えｘ、合ってない。。(T_T)』となることもありますよね。
実は､
右手＝ボウイングがしっかりしていれば、調弦は格段に楽になりますし、合いやすくなります。
『弦のテンションと弓のテンション』を上手く使うことができれば、響きがしっかりと身体でも感じられてわかりやすくなります。
『弦のテンションがしっかりしているところで軽く弾いて響きを出す』ということです。
大抵の方は、
（これはA線＋E線の重音を弾くときだけではないと思いますが。。。）
弓がぶれてしまって指板の方へ流れてしまっていたり、
慎重に合わせようとするあまりに、弓のスピードが遅すぎたりして、
重音の響きがキチンと出せていないのです。
これは、調弦の時だけではなく、普通に楽曲の中での重音を弾くときにも同じようなことが言えます。
（勿論､PやPPで重音を軽～く弾くときには指板よりで。。。ということもありますが、必ずしもそうとは言えないのです。）
まず、弓（の毛）をA線＋E線にピタッと吸い付けるように置きますが､
ポイントは、コマと指板の丁度、真ん中くらいより、３～５mmくらいコマよりに置き、
軽く弾くことです。
弓のスピードが遅くならないように、軽く、ス～っと弾く感じです。
弓は、別に元から使わなくてもかまいません。
（フロッグに近いと弓の重さがかけ過ぎになりやすい。）
バランスが取れるあたりから弾くと音が出しやすいです。
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